masakeithi’s blog

トレイルランニングに付いて書き始めました

第26回 日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP、ハセツネ) 2018年10月 初完走奮戦記③

第二関門~第三関門~日の出山


眠気との戦い

 

過去の完走者のHPで眠気覚ましのトメルミンというのを飲んだというのが有り、普段はメガシャキを愛用していますが、缶はかさばるのでトメルミンの錠剤をぶっつけ本番で試しました。


大抵こういうのには胃腸を保護するためか、指定時間を開けて服用して下さいとありますが、トメルミンの箱には一日三回を限度としてくださいと書いてありました。

 

午前二時過ぎ、眠さの第一波がやってきます、少し我慢しましたが、安全策をとって早めに1錠飲みます。
15分位で効いてきました。

 

でも、40分程走るとまた眠くなってきて、2錠目を飲みます、また15分で効いてきました。
次は30分で眠くなって来て、あれよあれよと持参した4錠全部飲み干しました。
一日に3錠しか飲んではいけないのに、三時間で4錠飲んでしまいました。
死を覚悟しました(゚゜)\バキ☆

 

そして、ついに次の睡魔が襲ってきたので、さすがにやばいと思い、先の皆さんと同じように木と木の間の葉っぱでふかふかしたところを見付け、リュックをマクラに寝ることにしました。
もちろんヘッドランプは忘れず消します。


このまま朝まで起きられなかったら、関門アウトだな・・と頭をよぎります。

しかし、心配ご無用、10分も寝たら汗冷えで目が覚めました。
finetrackを着ていてもこれですから、Tシャツのみなら即死です(゚゜)\バキ☆

死ぬ前に目が覚めて良かったです(゜_。)☆バシッ\(--;) バカモノ

 頭もシャキッとして、走行再開。

 

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途中の休憩ポイントには、平たい長椅子の上で防寒着をしっかり着て横になっている人がいますが、ぐっすり眠って気がついたら関門アウトになっている事でしょう。


一時間も走るとまた次の睡魔がやってきました、う~寝たくない、でも寝ないと滑落死しそうだ。

今度は少し傾いた大木を背に、少しだけリクライニング状態で寝ます、さっきより寝心地が悪い分、わずか5分で目覚めました。
頭はシャキッとしています、そこからゴールまで眠気は一切来なくなりました。

 

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時に、道ばたで休憩するのは良いのですが、私たちが進んでくる方向に向かってヘッドランプを点けたたままの人が居ます。
私のヘッドランプ(PETZL)+ウエストライト(UltrAspire)で思わず「掛かって来いやー!」と、対抗したくなります(゚゜)\バキ☆

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55km地点・おおたけさん



足痙りもどんなに負荷を掛けても二度と起こりません、痙りにも限界の向こう側が有ります、不思議です。
でも、この現象は事前の坂道練で経験済みです。
痙ったらどんどんひどくなる一方でも無いのです。
私が大学生なら足痙りに関する論文を書きたいところです(゚゜)\バキ☆

 

第三関門(58km)は2時間10分残しで到着。
関門毎に、ほぼ2時間余裕を残したイーブンペースで来ています。
色んな大会に出ていますが、最後まで同じ程度の余裕を残したレースは初めてです。

 

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Wi-Fiの飛んでいる第三関門

ただ、この関門手前で何人も抜いたのに、休憩していたらさっき抜いた人たちはほとんど第三関門では休憩せず、皆抜き返されて悔しい思いをします。

第三関門にはWi-Fiが飛んでいました、山も進化しています。

 

少し進んだところで、自然の水場があり、そこで給水することはokとなっていました。
前半にも地図には水場のマークが2箇所有りますが、そこで給水するとリタイヤ宣告を受けます。
わざと厳しくして完走率を下げているのでしょうか?


第二関門で補給した1.5Lはこの地点でほぼ空です。

残り13km程度となり水分少なくても安心ゾーンです。
念のため大事を取って1L補給したかったのですが、水待ち行列が思いの外早く進んで、ハイドレーションを出す暇もなく順番が来てしまい、500ccのフラスコのみにしか入れられませんでした。

 

後は緊急時の予備タンクとして持って来た、OS1ゼリー200g×2本を残すのみ。
普通の人なら13kmで900ccも有れば余裕でしょうが、脱水君の私は少し不安です。

 

最後のピーク、日の出山到着、残り11km。
平地なら1時間で着く距離です、ほぼ下りなので、山と言っても1時間で着くかも?と距離と傾斜感覚が麻痺しています。

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ここからロストするとは思いも寄らない日の出山



実際は下りだけでも無いし、路面も安定していないので、6分/kmイーブンペースでは走れません。

 

雨がぱらついてきました。

日の出山で1枚自撮りしたあと、休憩は無しで再スタート。

前方に見付けた階段を勢いよく駆け下りていきますが、転倒にだけは気をつけなければいけません、こんな所で転んで怪我しては今までの苦労が水の泡です。

トップスピードに乗っている為でしょうか?この辺りのレベルの走力の人たちは、後から誰も追いついて来られません。

 

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④へ続く・・・